辛い肩こりには肩甲骨はがし!
ほんと寒い日が続きます・・・。
寒いと特に体が丸くなり、猫背になりやすいですよね。
一時期、「肩甲骨はがし」が各種メディア等で紹介され有名になりました。
今回はそんな「肩甲骨はがし」についてお話をしていきたいと思います。
肩甲骨はがしとは
最近は、肩甲骨はがしってどれぐらい認知されているんですかね?
そもそも、なぜ肩甲骨はがし肩甲骨はがしが重要なのか知っていますか?
トレンドに乗っているだけじゃまだまだですよ!
もっと自分の体を知っていたわってあげて下さいね。
肩甲骨の重要性
肩甲骨は、上肢(腕)の始まりの土台となります。
そして肩甲骨は肩関節の約2/3の可動性(動きの幅)を司っています。
また、みなさん振り子を想像していただくとわかると思いますが、
振り子をつまんでいる所の動きと重りの動きどちらが大きいですか?
もちろん重りの方が大きく動きますよね。
腕のような関節も同じようなことが言えます。
中枢(肩甲骨など体に近い所)の小さい動きが、
抹消(手などの体から遠い所)の大きな動きにつながるということを意味します。
これらのことを言い換えると・・・
肩甲骨が動=その先にある肩甲上腕関節(肩の関節)などの体から遠い関節の動きが過剰になりやすい。
その結果、肩こり、四十肩、五十肩、手の痺れなどの疾患へと移行しやすいのです。
事実、肩こりや、四十肩、五十肩の方は肩甲骨がほとんど動きません。
また、やっかいなことに、動いてない状態なのに、
ご自身では動いていると錯覚していることが肩関節の疾患につながる大きな要因となります。
肩甲骨とそのほかの関節の違い
肩甲骨(肩甲胸郭関節)はほかの関節と違い、感覚が乏しいのです。
みなさん、目を閉じて、肘を曲げてみて下さい。
おおよそ、どのくらい曲がっているか、肘の先の手がどの辺りにあるかわかりますよね?
この感覚のことを位置覚と言います。
肩甲骨(肩甲胸郭関節)にはそれがないのです!
なので、頭で肩甲骨のイメージを理解しようと思ってもはじめはなかなか理解できません。
まずは、鏡を見て、自分の肩の左右差を見比べて下さい。
肩甲骨に付着する筋肉
先ほど肩甲骨には感覚(位置覚)が乏しいというお話をしました。
その代わり、ほかの関節とは異なり筋肉が多く付着しています。
筋肉には、わずかながら、位置覚を感じることができます。
そのため、多くの筋肉が付着する必要があるのですね!
1)棘下筋
2)棘上筋
3)小円筋
4)肩甲下筋
5)上腕二頭筋(短頭)
6)小胸筋
7)烏口腕筋
8)僧帽筋
9)三角筋
10)広背筋
11)上腕二頭筋(長筋)
12)上腕三頭筋(長頭)
13)大菱形筋
14)小菱形筋
15)前鋸筋
16)肩甲挙筋
17)大円筋
18)肩甲舌骨筋
特に赤く表示した筋肉は、肩こりや、体の不調につながりやすい筋肉です。
これだけ多くの筋肉がついているのですから、逆に言えば、肩甲骨を硬くする候補(筋肉)もたくさんあると言えますね。
だから、肩甲骨はがしが大切なのです!!
構造から見た肩甲骨
また肩甲骨を構造から見たときにも重要性がわかります。
よく、「骨盤のねじれ」とか、「骨盤の歪み」などで『骨盤矯正』ということを耳にすると思います。
実は肩甲骨は骨盤と非常に似た働きをしており、また互いに連動して動いているのです。
骨盤は下半身の土台。
肩甲骨は上半身の土台なのです!
ですから、骨盤のみの矯正ではなかなか体の症状が改善し辛かったり、
逆に、肩甲骨はがしのみでは肩こりが改善し辛かったりという方も多いです。
肩甲骨が硬くなるパターンとチェック方法
①首こりパターン
肩甲骨と首を結ぶ筋肉が硬くなるパターンです。
写真を撮るときに首の傾きをよく注意される方は要注意!!
チェック!
鏡の前で顔が正面を向いているかチェックして下さい。
また、体はそのままで首だけを左右に回して下さい。
左右差がある方も注意が必要です。
②猫背パターン
猫背の方要注意!
猫背になると、首が前に行き、それを止めるために肩の後ろの筋肉がガチガチになります。
③呼吸できていないパターン
肩甲骨は肋骨の上を動きます。
肋骨は滑走路の役割をしているのです。
この滑走路(肋骨)に問題があればうまく肩甲骨も動きません。
みぞおちから両方の肋骨を触れると思いますが、その角度が正常では90度とされています。
チェック!
みなさん、肋骨の下の方に両手をあて深呼吸をして見て下さい。
吸ったとき、肋骨が大きく横に広がりますか(90度以上)?
吐いたとき、肋骨が中にしぼみますか(90度以下)?
できない方は、肋骨が正常に機能していません。
④胸筋ガチガチパターン
これは猫背パターンと少し似ていますが、体がまるまる原因が前にあるパターンです。
ベンチプレスなどで筋トレを多くしておられた方にも多いパターンと言えます。
チェック!
鎖骨の下を爪の色が軽く白くなるぐらいで圧迫し、グリグリして見て下さい。
痛ければ要注意です。
⑤股関節硬いパターン
肩甲骨と股関節は広背筋という筋肉を通して連動しています。
股関節が硬い方は方も凝りやすくなります。
チェック!
あぐらがかけない方は要注意です。
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